みなさんこんにちは。ひやまんです。
みなさんは最近資格試験を受けたりしているでしょうか。ひやまんは数年前にTOEICを受けて以来、簿記の勉強をちょっとしたりはしましたが、特に何か資格を取ろうとはしていませんでした。敢えて資格の形にしなくても知識として持っておけばええやろの精神です。
実際フリーの会計ソフトを使えば複式簿記の帳簿入力もできているので実用性を考えると資格まで取る必要はないわけですし。
ところがこのたびG検定という資格を取得するために勉強することになりましたのでご紹介します。
ことの始まり
先日上司と面談した流れで、
ウチの組織の評価指標の1つに公的資格保持数を導入します。
はぁ、左様で・・・
ひやまんさんはG検定受けて?
はぁ・・・
というわけで従業員の意思を考慮しない従業員の成長を考えてくれる素敵な職場環境に感激しつつ資格試験の勉強を行うことと相成りました。
一応受験料くらいは負担してくれるようなのでまあええかなという気持ちではあります。
業務は回っているから無理して資格取る必要もないような気がしますが...。
そもそもG検定とはなんぞや?
概要
ディープラーニングの基礎知識を有し、適切な活用方針を決定して、事業活用する能力や知識を有しているかを検定する。
一般社団法人日本ディープラーニング協会 G検定とは
G検定(公式名:ジェネラリスト検定)は、JDLA:Japan Deep Learning Association(一般社団法人日本ディープラーニング協会)が実施している、ディープラーニングを事業に活かすための知識を保有しているかを確認するための試験です。知識のみなので、AI構築(プログラミング)に関する試験はありません。
要は最近ディープラーニングやAIが流行っているけど、できること・できないこと、向き・不向きなんかの知識を体系的に持っている人を育て認定しようという資格ですね。
ある程度AIについて勉強されている方には常識では?と思う方もいらっしゃると思いますが、実際にビジネスを行っていると
AIって何でもできるんでしょ?これもやってよ!
という感じでディープラーニングで学習したAIは何でもできる夢のような技術と拡大解釈されている方が少なからず存在します。最近は減りましたが、まだ同様な問い合わせを受けることはあります。
その知識の差、認識の違いを揃えるためにもこのような資格が必要だというのは理解できるというものです。
AIに関わる仕事をしている身としては取っておいたほうが良いんだろうなと思いますが、どっちかというと利用するお客の方に勉強してもらいたい資格ですね・・・。認識に差がありすぎると説明が辛いねんな・・・。
資格取得のメリット
ネットで調べた範囲だと、以下のようなメリットがあります。
名刺に資格として記載できる
合格すると合格年と試験開催番号が入ったロゴを名刺に乗せることができるようになります。
対外的にAI/DeepLearningについて一定水準の知識を持ち合わせているという証明になりますので、AI関連の商談を行う方にとっては自身の能力を相手に認めてもらえて仕事を進めやすくなる可能性がありますね。
転職に有利
転職に有利というお話も聞きますね。
転職サイトのdodaで、G検定をキーワードとして調べてみたところ、例えば以下のような有名企業の求人が見つかりました。
求人の内容をよく見てみると必須要件ではなく、歓迎要件の部分に記載があることがほとんど。ここから受ける印象としては、
業務経験の方が大事で、G検定の資格は無くてもいいけど、資格は有ったほうが安心感があるかな。
というところです。
採用するかしないかで有利に働くことは間違いないと思いますが、最後の決めてというよりは最低限の能力証明が可能という印象ですね。
競合する求人応募者達と差別化を図るという観点では、大卒の就職活動中の方や、別業種からAIエンジニアやDX関連企画職などに転職を考えている方にこそおすすめと考えられます。
個人的な間隔としてはITパスポートとかそのへんと同じランクですね。ハイクラスな転職を考えるのであれば資格よりは実績のほうが重要に思えます。
もうAI商談とかやってるワイにとっては必要性が感じられんが...。
その他
多少サンプル問題なんかを見た感じとしては、自分の中で用語の定義が曖昧なところが有ることを発見できました。
既にある程度知識を持ち合わせて業務に活用されている方でも、自分の認識と世間一般のギャップを知ることができるので、そういう観点で知識の棚卸しをする機会と捉えることはできそうです。
エンジニア達と同じ目線で会話できるようになるかもしれません。
受験方法
受験は自宅でオンラインでできます。
受験した人たちの記事を見ているとどうやらカンニング(というか受験中の調べ物)はOKのようです。
ただ120分220問程度とのことで、1問あたり30秒しかかけられないのでちゃんと勉強して理解しておく必要はありますね。
受験資格 | 制限なし |
実施概要 | 試験時間:120分 知識問題(多肢選択式・220問程度) オンライン実施(自宅受験) |
出題範囲 | シラバスより出題 |
受験費用 | 一般:13,200円(税込) 学生:5,500円(税込) |
申込方法 | 個人の方 G検定受験申込サイトから |
開催時期 | 毎年3月、7月、11月の3回 |
2021年12月時点では、2022年3月の会についてまだ申し込みサイトが開設されていませんでした。
サンプル問題
サンプル問題は公式サイトから参照することができます。
以下のような問題が出題されます。
こんな知識現場で必要になる機会絶対来ないぞ...
というような問題もありますが、
まあ、この辺はちゃんと把握してないとエンジニアとの会話に齟齬が出るよなあ
という感じの問題もありました。
ジェネラリストなのでしょうがないとは思いますが、内容としては玉石混交という印象です。
多少でも、業務の糧になる情報があれば、受験する意味はあるかもしれない。。。
試験日程
前出のとおりですが、毎年3月、7月、11月の3回実施されます。
受験料
前出のとおりですが、一般:13,200円(税込)、学生:5,500円(税込)かかります。
会社が受験料払ってくれないと、ちょっと自分のお金で受けるには戸惑いが生じますね。。。
この資格取得で年収が10万円上がりました、とかだったらだいぶコスパは良いと思うが。。。
受験に向けた準備
お勉強用テキスト
一応公式テキストとして以下が推奨されています。
深層学習教科書 ディープラーニング G検定(ジェネラリスト)公式テキスト 第2版
が、Amazonのレビューを読んで見ると
という方もいれば、
という方もいたりと結構賛否両論あります。
ネットの他の界隈も調べてみましたが、別途問題集が必要とか、他の教科書が必要とか、とりあえずこれだけで合格というのはちょっと難しそうな雰囲気です。
あまり興味のない資格のためにお金をかけるのも馬鹿らしいのでどうしたものか悩ましいですね。。。
模擬試験
登録が必要ですが、下記のサイトで無料で模試を受けることができます。
時間も測れるし、採点もできるので最後の仕上げに使えるかもしれません。
受験の申し込み
前出の通りで、G検定受験申込サイトから申込みが行なえます。
2021年12月現在では、2022年3月の回のサイトがまだ開設されていませんでした。支払いはおそらくクレジットカードが必要になると思います。
お勉強プラン
というわけで色々と見てきたのですが、とりあえずは以下の方針で行こうと思います。
- 受験は2022年の3月とする
- 教科書を最低1冊は買う
- 教科書を2~3周することを目標とする
- 問題集は必要に応じて買うか決める。模試を受けてその結果を元にどうするか考える
調べた感じだと勉強時間はだいたい40~50時間くらいらしいので、これから約3ヶ月の勉強期間を考えると1日大体1時間、週3~4日勉強したらそれくらいでしょうか。
教科書類はメルカリなんかで出品されていたらそれを買おうかなと思います。問題集と合わせて半額くらいになっていたら大変ありがたいのだが。。。
Youtubeに講座動画ないかな~と思ってタイトルだけさらってみましたが、
教科書だけじゃ足りないぞ
G検定の解説(中身は本当にG検定の説明だけ)
試験を受けるコツ!
みたいな毒にも薬にもならないような情報しかなかったのでYoutubeで探すのは期待しないほうが良さそうでした。
JDLA曰く、日本国民全員にとってほしい資格らしいのですが、だったらもうちょっと勉強しやすい環境を整えてほしいものですね。。。
まとめ
G検定を受ける事になってしまった経緯とG検定の概要についてご紹介しました。
最近注目されている資格のようですが、試験勉強をするための環境はまだまだ整っていない印象ですね。公式テキストと問題集だけでは不十分な試験とかどうかしてますよ。。。
AI関連の話題を幅広く扱う資格試験のようなので、これからAI業界を目指す人や新卒の方で就職活動を有利に迎えたい方には適した資格かなと思います。
逆に既に業務で存分にAIに関わっている人には必要性は低いかもしれません。。。実務以外の知識も手に入るので、自分のスキルを一定の水準に保つためには良いかもしれませんが。
また更新があればお知らせ予定です。何もなければ合格報告かと思います。
本当に何もなかったら・・・察してください。
でわでわ。ごきげんよう!
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