みなさんこんにちは。ひやまんです。
会社の業務用PCとして新しいものが支給されたのでウキウキしながら色々とチェックしていたら充電方式がなんとUSB PD方式となっていました。
うちの会社も時代に追いついてきたかなどと感慨深く感じもしましたが、問題は電源アダプターです。差込口の形状がぜんぜん違うので旧式のアダプター達は使用することができません。
PC本体と同時にUSB-PD対応の充電器が1つ支給されているので、当面の間使用すること自体に問題はありませんが、基本的に自宅勤務のためたまの出勤時にイチイチ設置してあるコンセントから抜いてカバンに入れて持ち歩いて帰ってきてからまた挿してセットアップしてなんて面倒くさいことはやりたくありません。
こういうものは家で固定設置しているものとは別に持ち運び用の機材も用意するのがQoL向上のコツであり、面倒くさいことは金の力で排除するべきです。
ということでPCも充電できるUSB-PD対応の充電器を購入することにしましたのでご紹介します。
USB-PDとは
USB-PD(USB Power Deliverly)は、USB Type-Cに対応した給電の規格です。標準的なUSB Type-Aやmicro USBなどでもは5W程度の給電能力を持っていますが、USB-PDは最大で100Wの給電能力を持っているため急速充電することが可能です。
また、給電能力が高くなったことによりスマートフォンなどの小型の機器だけではなく、ノートPCなどの大きな機器への充電も可能となっています。そのため最近の機器では従来の電源アダプターではなくUSB-PDによる給電方式を採用しているものが普及してきています。
USB-PD対応の機器が増えていっているため、複数の電子機器を充電するためにいくつも充電器を持ち歩く必要がなくなるなど、利便性が向上してきています。例えば同じ充電器でiPadとWindows PCを充電できる様になってきているなどです。
USB Type-Cであれば対応しているというわけでもない
ということはType-Cのケーブルで充電しているやつは全部USB-PDに対応しているんだね?
ということはありません。充電器本体、USB Type-Cのケーブル、充電したい機器のすべてがUSB-PDに対応している必要があります。
充電器や充電したい機器が対応しているけれども、ケーブルが対応していないので充電できない、とまではいかなくても期待している急速充電はできなかったなんてことも有るようなので、購入の際には慎重に選ぶ必要があります。
必ずしも100Wの給電能力が有るわけではない
USB-PDは規格として最大100Wの能力を出すものですが、必ずしも充電器自体が100Wに対応しているわけではありません。
例えばスマホの充電器であれば20W程度のものもありますし、PC対応の45Wや65Wなどの充電器もあります。
また、45Wの表記がされていても、充電の口が2つ付いていて、片方は30W、もう片方は15Wで合計45Wになっている場合もあります。
充電器の購入にあたっては機器の仕様と用途をしっかりと確認する必要があるので注意が必要です。
USB-PD対応PC充電器の探し方
USB-PD対応PCの充電器を新たに購入する場合の探し方について調べました。結論から言うとよくわからなかったのですが、どうも45W以上の出力がある充電器であればひとまず大丈夫そうという印象です。
PCスペックから必要ワット数を調べる
充電器は給電能力(ワット数)によって充電速度やそもそも充電できるかどうかが決まります。
そのため充電を行うPC側の仕様として最低何Wの給電能力が必要であるかが分かると安心して充電器を購入することができそうです。というわけで調べていきます。
今回支給されたのは富士通製ノートパソコンLIFEBOOK U9311/Fでした。付属している充電器は65Wの給電能力が有るものでした。
スペック表を見てみるとバッテリーや消費電力について記載はありますが、USB-PDの必要給電能力についてはなかなか見当たりません。
ずっと下の方にいって注釈をよく確認すると、ようやく記述を発見することができました。
充電自体は7.5W以上の給電能力があれば可能ですが、使いながら充電する場合は45W以上の給電能力が必要ということがわかりました。
一応20WくらいのUSB-PD対応のスマホ充電器などとも共用できそうですが、業務で使いながらの状況を考えるとやはり45W以上の給電能力がほしいところです。
必要な給電能力を調べるのは困難
今回はなんとか発見できましたが、注釈欄にしか記載が無いのはかなり見つけにくい部類です。
スマホの契約とかで、基本料金は1,000円だけど、詳細条件をよく見たらオプションコミコミで毎月5,000円かかるような契約だった、みたいな感じです。もっとわかり易い場所に載せてほしいですが、記載があるだけ良い方なのかもしれません。
とりあえず45W以上の製品を選べば良さそう
どうやら同じ困難さを感じている人は世の中にもいるみたいです。PC Watchで非常に素晴らしい記事を発見しましたので共有しておきます。
ノートPC11機種を試した結果、45W以上の給電能力があれば大丈夫そうという結論に達していました。ご参考にしてみてください。
購入
45W以上の給電能力があれば良さそうだということがわかったので早速充電器を購入します。
今回購入したのはこちらのBuffalo製充電器です。
購入の決め手
他にも色々とUSB-PD対応製品はありましたが、以下の理由で上記の購入を決心しました。
価格に関しては他の製品は45W程度だとケーブル別で2,000円を超えるものが多く、他に比べて手頃感がありました。
また、USB-PD対応ケーブルは結構当たり外れがあるとの事前情報を得ていたこともあるので同梱型はおそらくそのまま使えるだろうことが期待できるのも良かったです。
プラグが折り畳めて収納できるのは他の機器を傷つけるリスクが減るので個人的には重視している部分でもあります。
そして何よりBuffaloという有名所が提供してくれるという安心感がでかいです。電源系は壊れるとダメージがでかいのでよくわからない中華製はなるべく避けたいところでした。
実物
というわけで届いたものがこちらです。
2mのケーブルが同梱されています。プラグは折りたたみ式です。
USB-PDの口は1つだけです。将来的には複数口ついているものもほしいところですが、現状はUSB-PD対応機器はそんなに持っていないのでこれで十分。
実際に起動・充電してみた
PCのバッテリーを空っぽにして、電源ボタンで起動できない状態にしてから試してみました。
接続してすぐ電源ボタンを押したところ特に問題なく起動し、充電が開始されていることも確認できました。
つなぎさえすれば充電の待ち時間なく起動できることがわかったのでこれはかなり大きいです。外出時も安心して使用できます。
使用しながら充電できるかも確認します。とりあえず負荷が高そうという理由でYoutubeを流しながら30分ほど放置しておいたところそれなりに充電が進んでいました。
見た感じ充電時間がそんなに早いとは言えないかもしれませんが、使い続けながらも充電ができることが確認できたので、外出先で使用する用途としては十分ですね。
【2023.10.13追記】USB-A/Cの2ポートタイプが発売
記事作成時にはありませんでしたが、同じタイプにUSB-Aポートが搭載されている商品が追加されていました。
USB-PD部分は変わらず45Wで、7.5WのUSB-Aポートが追加された形式なので純粋に機能追加ですね。
これ1つでPC作業しつつスマホの充電などもできるので便利そうです。荷物を減らせるのは正義です。
世界対応の変換プラグを合わせれば海外旅行にも良さそうですね。
まとめ
新しいPCがUSB-PDで充電するタイプだったので、持ち運び用の充電器としてBuffaloのUSB-PD充電器を購入した件についてご紹介しました。
まだまだこなれていない規格のせいか、機器の選び方が難しいと感じました。判断に必要な情報が見つけにくい印象です。
とは言え45W以上の給電能力があればひとまず大丈夫そうだということがわかったのは収穫でした。実際購入したBuffaloの充電器で充電もできたのでこれからどこでもお仕事できそうです。
将来的にはスマホ、タブレット、PCすべてUSB-PD対応で揃えて充電器一つで出歩けるようになるといいなと思いました。
でわでわ。ごきげんよう!
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